りんごはヨーロッパで親しまれている果物で、日本でも温州みかんに負けず劣らずの人気を集めていますね。
ですが、身近な存在だからこそ、どのりんごを手に取るかあまり考えずに買ってしまうこと、ありませんか？
今回はそんなりんごの選び方に役立つヒントと、特におすすめの品種についてご紹介します。意外と気づかないことですが、りんごの底の形状や表面のつやが、その美味しさのヒントを与えてくれるのですよ。
美味しいリンゴの選び方とは？
リンゴを味わう際、一番美味しいものを選びたいと感じますよね。そこで、色や光沢、重さ、底部、茎など、6つの視点からリンゴの選び方をご提案します。
まず、色に着目しましょう。リンゴの色は日光を浴びることで形成されます。そのため、赤ければ赤いほど熟していると言えます。選び方のポイントは、全体が赤いものを選ぶことです。特に、底部の色が赤か、あるいは透明感のある黄色やオレンジ色であれば良いとされています。太陽の光を通して見て、透明感があるものは蜜が入っている証拠となります。その反対に、もし緑色が完全に抜けていなければ、まだ熟していないと判断できます。
次に、重さを確認します。果汁が豊富なリンゴは美味しいとされています。品種によって果実の大きさは異なりますが、大きすぎるものは水分が多く、小さすぎるものは未熟で酸味が強い可能性があります。そのため、中くらいの大きさのものを選ぶことがポイントです。さらに、手に取った感じで重さが感じられるものは、果汁が豊富な証拠となります。
底部もチェックしましょう。リンゴの糖分は、下部（底部）に集まります。そのため、色や形を確認することは重要です。底部の色については、先述の通りですが、形が深く凹んでいて、周囲が丸みを帯びていて、左右対称で変形していないものが理想的です。
リンゴの表面の光沢に注目します。リンゴの表面がワックスで磨いたように光っていることがありますが、これはリンゴ自身が出すロウ質によるものです。そのため、表面に光沢があるものは、熟して美味しいリンゴの証拠です。さらに、表面が張っていて、指で軽く弾くとクリアな音がするものが理想的とされています。
リンゴは、茎から栄養を吸収します。そのため、茎をチェックすることも、美味しいリンゴを選ぶためには必要です。具体的には、茎が乾燥していなくて、シワがなく、弾力があり、太いものが良いとされています。さらに、茎の元が深く凹んでいて、変形していないものが理想的です。
その他にも、リンゴは通常、葉を取り除き、袋をかけて均一に美しい色をつけます。しかし、袋をかけずに育てたリンゴは、太陽をたくさん浴びて糖度が高い傾向にあります。そのため、袋をかけずに育てたリンゴは、緑色が抜けていれば美味しいと言えます。また、葉を残したまま育てたリンゴも、葉が隠れている部分は色づきが悪いですが、葉を残すことで豊富な栄養が果実に行き渡り、美味しいリンゴになります。
最後に、新鮮な香りがするリンゴを選ぶことも重要です。
美味しいリンゴの種類は？- ふじやつがる以外にも見逃せない品種とその特徴
リンゴと言えば赤色を思い浮かべるかもしれませんが、実は青色や黄色のリンゴも存在します。それぞれの色に分けて、美味しさで評判の品種とその特徴をご紹介しましょう。
赤色のリンゴ
「ふじ」は、袋を使わない栽培方法であれば「サンふじ」になります。そのサクッとした食感と、甘さと酸味の絶妙なバランスはまさにリンゴの象徴と言えるでしょう。
「ジョナゴールド」は、柔らかさと果汁の豊富さ、そして甘さが特徴。酸味は少なめで、全体的にまろやかな味わいが楽しめます。
「つがる」は、柔らかい食感と豊富な果汁、そして桃のようなジューシーな甘さが魅力的です。
「紅玉」は、強めの酸味と微かな甘さ、そして清々しい余韻が特徴で、ジャムやアップルパイなどの料理にも適しています。
「こうとく（こみつ）」は、蜜がたっぷりと含まれていることで知られており、深い甘さとサクッとした食感、そしてパイナップルのような甘い香りが特徴です。
「秋映」は、紅玉同様に酸味が強く、シャキシャキとした硬い食感が特徴。こちらも料理におすすめの品種です。
「シナノスイート」は、果汁が多く、甘さが強い一方で酸味は控えめ。ジューシーな食感が楽しめます。
青色のリンゴ
「王林」は、しっとりとした食感とザクザクとした噛みごたえが特徴。甘さはしっかりとありますが、後味はスッキリとしています。特にクセがなく、食べやすいのも魅力です。
「ぐんま名月」は、蜜がたっぷりと含まれており、果汁が豊富で甘さが際立つ一方で、酸味は控えめな品種です。
黄色のリンゴ
「金星」は、適度な硬さと良好な香り、そして深い甘さが特徴です。
「シナノゴールド」は、酸味と甘さが良いバランスで、食べやすさが特徴です。
まとめ
これまで私たちはリンゴ選びの重要ポイントについて話し合ってきました。これは我々が日常的に見慣れている果物ですが、その種類は幅広く、それぞれが独特の風味や食感を持っています。
ぜひいろいろな種類のリンゴを試して、あなただけのベストな一つを見つけてみてください。
そして、リンゴを購入する際には、私が挙げた選び方のポイント、例えば果実の底部の形や色、皮の艶などを忘れずにチェックしてみてくださいね。
