硬くなった干し柿をもう一度やわらかく味わう秘訣

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冬のおやつと言えば、独特のふっくらとした食感と優しい甘さで愛される干し柿が思い浮かびますよね。この季節になると、多くの方が干し柿を食べたくなるのではないでしょうか。

市場や特産品店で手軽に手に入るため、わざわざ自分で作ることもないでしょう。

私も毎年のように食べたくなり、気づけばつい購入してしまいます。しかし、買いすぎて余らせてしまうこともあります。その結果、置きっぱなしにしたり、冷蔵庫の隅に追いやったりしてしまいがちです。

そして、いざ食べようと思ったら、干し柿が石のように硬くなっていることに気づき、がっかりすることもありますね。でも、硬くなった干し柿を捨てる前に、簡単な工夫で再び柔らかくし、美味しく食べられる方法があるんです。

今日は、そのやり方と、干し柿が硬くなる理由、そして柔らかさを保つ保存方法についてお伝えします。

硬くなった干し柿を柔らかくする2つの方法

時間がたって硬くなってしまった干し柿の皮を柔らかくするには、実はとても便利な2つの方法がありますよ。

まず一つ目は、シロップ漬けです。この方法で干し柿をもどすと、ジューシーさが戻り、皮も柔らかくなります。シロップ漬けの手順は以下の通りです。

砂糖(小さじ1)を水(200ml)で溶かしてシロップを作ります。
そのシロップに干し柿を浸します。
数時間おいて柔らかくなるのを待ちます。
柔らかくなったら、シロップを水で洗い流し、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。
ただし、長時間シロップに浸けておくとカビが生える恐れがあるので注意し、数時間で取り出すことが大切です。そして、保存する際は水分をしっかりと拭き取った後、ラップで包んで密閉し、冷凍庫で保管してください。

二つ目の方法は、電子レンジを使うという手軽なものです。早速その手順を見てみましょう。

干し柿を軽く水で湿らせます。
湿らせた干し柿を皿に置き、ラップをして電子レンジで約20秒加熱します。
これで干し柿がもっちりとし、皮が柔らかくなるんです。とても簡単でしょ?

ですが、加熱し過ぎると干し柿が硬くなってしまうので、加熱時間には注意が必要です。シロップ漬けの時と同じく、保存する際はラップで包んで保存袋に入れ、冷凍庫で保管しましょう。

硬い干し柿でも問題なし!簡単でおいしい活用レシピ3選

干し柿を柔らかくする手間を省き、直接料理に使うことで、他の食材の水分を吸い上げ、美味しくいただけるんですよ。

ここで紹介するのは、硬めの干し柿を活かした、食べ応えのあるレシピです。

干し柿のヨーグルト漬け

干し柿のヘタを取り、好みのサイズに切ってヨーグルトに漬け、一晩置きます。
この方法で、干し柿はヨーグルトの水分を吸ってふんわりとし、ヨーグルトの風味が干し柿の甘さを引き立てます。朝食にもおすすめです。

彩りなますに干し柿をプラス

大根と人参を細切りにして、三杯酢で和えたなますに、干し柿を加えると新しい甘さが加わります。

大根(半分)と人参(半分)を3〜4センチの細切りにし、ボウルに入れて塩(小さじ2)を振り、混ぜた後10分放置します。しんなりしたら、水で塩気を洗い流し、水気を絞ります。
干し柿はヘタと種を取り除き、細切りにします。ボウルに合わせ酢(塩大さじ1/2、砂糖大さじ4、酢1/2カップ)を入れて混ぜ、干し柿と大根と人参を加えて和えます。
硬い干し柿がなますの水分を吸って柔らかくなり、色も鮮やかになりますよ。

白和えに干し柿を加えて

絹豆腐(半丁)をキッチンペーパーで包み、軽く押して水分を切ります。
水気を切った豆腐をすり鉢に入れ、滑らかになるまで擦ります。
すり鉢に練りごま(大さじ1/2)、塩(小さじ1/5)、砂糖(小さじ1)を加えて更に擦ります。
干し柿(1〜2個)を小さくカットし、豆腐とさっと和えます。
盛り付けて、お好みで柚子の皮をトッピングしてください。
干し柿の甘さが豆腐の優しい味わいと相性抜群です。ほうれん草など他の食材との組み合わせもお試しください。

今回ご紹介したレシピはほんの一部です。様々な干し柿を使った料理を探して、自分で作ってみてくださいね!

干し柿を柔らかく保つ対策

干し柿が硬くなってしまい食べづらくなるのはどうしてでしょうか。硬くなる原因を理解することで、美味しい干し柿を長く楽しめるようになります。

硬くなる主な理由は二つです。

一つ目は、自作の干し柿が硬いと感じる場合、もしかしたら十分にもみほぐす作業を行っていないのかもしれません。干し柿を作る過程で、皮をむいた後数日間を乾燥させると表皮が硬くなり始めますが、そこで1週間ほど毎日丁寧にもむことが大切です。

このもみほぐしによって、柿の渋みが取れやすくなり、皮が硬くなるのを防ぐことができます。この工程を省くと、干し柿はどんどん硬くなってしまいます。

二つ目の理由は、保管方法が原因で干し柿が次第に硬化してしまうことです。屋外に放置したり、冷蔵庫で長期間保管したりすると、干し柿は水分を失い硬くなります。

私も一度この問題に直面しましたが、干し柿を柔らかい状態で保存する方法はあります。美味しい干し柿を長期間楽しむためには、正しい知識と方法を学び、実践することが大切です。

冷凍でふんわりとした干し柿を長持ちさせる方法

以前にお伝えした通り、干し柿は室外で保管したり、冷蔵庫で長く保存したりすると、乾燥して硬くなることがありますね。さて、干し柿をふんわりとしたまま長く楽しむには、どうしたらいいのでしょうか?

答えは冷凍保存です。冷凍することで、干し柿が乾燥し硬くなるのを防げるんですよ。

各々の干し柿をラップでくるんだり、空気を抜いて密封できるジップロックバッグに入れてから冷凍しましょう。写真のようにすると、良い結果が得られるんです。

この写真の干し柿たち、冷凍してから3ヶ月経っていますが、皮も中も硬くなることなく、ふんわりとした柔らかさを保っているんです。冷凍された干し柿は、完全に凍ることなく、食べるとシャーベットみたいな美味しさが楽しめますよ。

さらに、食べたい分だけを冷蔵庫でじっくり解凍すれば、本来の食感を取り戻して、美味しくいただけます。

固くなった干し柿を生き返らせる方法

干し柿が硬くなってしまった時の対処法としては、砂糖水に浸す方法や、加湿した後に電子レンジで暖める方法が有効です。それに、干し柿を料理にそのまま使うと、他の材料から水分を吸い上げて自然に柔らかくなり、風味も増します。

干し柿が硬くなる原因は、手作りの場合はもみが不十分だったり、屋外に長時間放置したり冷蔵保存することで水分が抜けるためです。ですが、冷凍保存することで、干し柿が硬くなるのを防げます。硬くなった干し柿も、これらの方法を使えば、まだ美味しく食べられます。

私は干し柿を使った料理に夢中で、正月に買った在庫がほとんどなくなりました。もし皆さんの家にも硬くなった干し柿があるなら、この方法を試して、ぜひ柔らかくしてみてくださいね。

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