りんご「アルプス乙女」その魅力とは

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適度な甘さと爽やかな酸味、そして心地よい香りが特徴のりんごは、多くの人にとっておやつやデザートの定番として親しまれています。りんごにはさまざまな品種がありますが、「アルプス乙女」という名前を耳にしたことはありますか?今回は、そんな「アルプス乙女」りんごの魅力に焦点をあててご紹介しましょう。

特別なリンゴ、「アルプスの娘」と呼ばれるその訳

「アルプスの娘」という名のリンゴは、長野県松本市のあるリンゴ園で、波多腰邦男氏によって偶然見つけられた交配種です。

当初は「ふじ」と「紅玉」が自然交配した品種ではないかと考えられていましたが、DNAを特定するフィンガープリント法により、今では「ふじ」と「姫リンゴ」の交配種である可能性が高いとされています。

その小さなサイズと外観が「姫リンゴ」を想起させることから、この名前がつけられたのでしょう。

このリンゴは1968年に「アルプスの娘」と命名されました。長い軸が特徴で、見た目の可愛らしさが際立っています。

市場や店頭では滅多に出会うことのないこのリンゴですが、皆さんがどこかで目にしているかもしれません。それはお祭りの屋台で、リンゴ飴の材料として使われることで知られている「アルプスの娘」。その味だけでなく、美しさでも人々を虜にするリンゴなのです。

小粒で鮮やか、風味豊かな「アルプスの少女」りんご

「アルプスの少女」と名付けられたこのりんごは、その小ささが魅力です。一つのりんごの重さは約40~60グラムで、手のひらにすっぽりと収まるサイズ感があります。

皮の色は目を引く鮮やかな赤色で、独特の渋みを含んだ味わいが楽しめます。

果肉はしっかりとしており、強い甘みと酸味が見事に調和していて、深い味わいが特徴です。

酸味が強く、生で食べるのは少し珍しいかもしれませんが、その可愛らしい外見はキャンディーアップルやスイーツのデコレーションにぴったりです。

見た目の可愛らしさからは想像もつかないほど、ジューシーでりんご本来の濃厚な香りが楽しめるのも魅力の一つ。

キャンディーだけではなく、皮を剥かずに煮込んだり、丸ごとオーブンで焼いたりすると、その味は更に際立ちます。

「アルプスの少女」の主な栽培地と旬の時期は?

「アルプスの少女」という名のこの果物は、その発祥が長野県にあるんですよ。実は日本全国で栽培されている量の約半分が長野県で生産されているんです。

長野県だけでなく、青森県や北海道でもたくさん栽培されていますね。

この果物は、9月中旬から11月末にかけて収穫されるんですが、特に美味しいとされるのは10月初めから終わりまでの期間です。

鮮やかな酸味と香りの高さ、そしてジューシーさが魅力の「アルプスの少女」は、この時期に最もおいしい状態で味わうことができるのですよ。

市場の定番、キャンディリンゴの魅力

市場の屋台では、伝統を感じさせるキャンディコーティングされたリンゴが親しまれています。

その中でも特に目を引くのが「アルプス乙女」種のキャンディリンゴ。生食は珍しいものの、お菓子作りには欠かせない人気の高い材料です。

美しい見た目は、飾りとしても用いられるほど。その愛らしい外観に、見る人を魅了するアルプス乙女には、一目で恋に落ちる人も少なくないでしょう。

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