干し柿の最適な乾燥期間と見極め方、そして白い粉が現れない時の安全な食べ方は?

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干し柿作りにおける最適な乾燥期間とは何日程度でしょうか?

私が初めて干し柿を作った時、
「いったい何日間干すべきなのだろう…?」と迷いました。日光に長時間当てると色が黒くなるとも聞いていましたし、干し柿といえば「白い粉」が特徴的ですが、その白い粉が一切現れないこともあります。

この記事では、干し柿の最適な乾燥期間が何日程度なのか、どういった状態が「食べごろ」なのか、そして「白い粉」が出ない場合の対応方法について詳しく解説していきます。

乾燥柿の完成まで、どれくらいの時間が必要?

乾燥柿が完成するまでの時間は、だいたい2週間程度とされています。ただし、「気温」や「風の影響」、「天候」などにより、乾燥柿の状態や完成までの期間は変わります。そして、

常に屋外で干している柿
昼間だけ屋外で、夜や天候が悪いときは室内で干している柿
全部室内で干している柿
など、どのように乾燥させるかによっても、乾燥にかかる時間は異なります。

私が実際に作った乾燥柿の様子をご紹介しましょう。

これは、「昼間は屋外で、夜や天候が悪いときは室内で干した乾燥柿」です。移動が容易で、埃や虫から守る効果もある「乾燥籠」を利用しています。

天候の良い日や風の強い日には、洗濯物と一緒に竿に掛け、たっぷりと日光や風に当てました。そして、室内に取り込むときには、扇風機の風を直接当てていました。

そうすると、1週間後には・・・

柿が大きく縮み、色も変化しました。

ただし、柿はまだ柔らかく、厚みも残っています。これを優しく揉みながら(そうすることで、渋みを均等に取り除くことができます)、さらに1週間干したものがこちらです。

乾燥を始めてからちょうど2週間!乾燥柿が完成しました。

一方、冷蔵庫で作った乾燥柿の状態は、乾燥を始めた直後はこうなっています。

そして、2週間後はこんな感じになりました。

屋外で乾燥させた柿とは全く違う結果となりました。乾燥柿の乾燥環境により、乾燥期間は異なるということです。

屋外で柿を乾燥させる場合は、おおよそ2週間が目安でしょう。しかし、室内で乾燥させる場合は、それ以上の時間が必要となります。私が乾燥柿を作る際に感じたのは、「冷たくて乾いた風によく当たる柿が早く乾燥する」ということです。

最高の美味しさを楽しむための干し柿食べ頃はいつ?

干し柿の風味が最高に引き立つ瞬間は、柿の厚みが約1㎝になったときです。

ただ、この「美味しさのピーク」はあくまで目安で、自分が好む硬さの干し柿があるでしょう。先ほどの「約1㎝の厚み」は、中心部がまだ柔らかい状態の干し柿を指しています。もし、よりしっかりと乾燥させた干し柿がお好みなら、おおよそ1ヵ月間の乾燥が必要となります。

そして、干し柿が完成したからといって、安心して高温多湿の環境に置いておくと、最悪の場合、カビが発生することがあるので注意が必要です。

保存方法としては、「常温」、「冷蔵庫」、「冷凍庫」など、干し柿をどれだけ長く保存したいかにより選んでください。詳しい情報はこちらでまとめていますので、ぜひご確認ください。

干し柿に白い粉が出ないことも全然OKですよ

「干し柿といえば、表面に白い粉が出るもの」というイメージがありますよね。それは、見慣れた市販の干し柿がそうだからだと思います。しかし、実は白い粉が出なくても、それはそれで全く問題ないんです。

私の自家製干し柿には、白い粉が見られませんでした。ですが、これは正常な状態なんですよ。

実際のところ、白い粉が出るか出ないかは、単に干し柿の特性の一部に過ぎません。

それでは、その白い粉とは何なのでしょうか。これは、柿から溢れ出る「糖分」が表面に浮かび上がり、結晶化したものなんです。この結晶化現象は、寒さが必要で、「10度以下の低温で湿度が低い環境で長時間干す」ことが条件となります。

私が住んでいる地域は比較的寒い方ですが、日中は気候が良く10度を越えることもありますし、年によっては同じ季節でも暖かい日が出るため、干し柿に白い粉を出すのはなかなか難しいです。

しかし、それは全然問題ないんです。

白い粉が出る=干し柿が完成
というわけではないのです。

さらに、「甘柿」を使用して干し柿をつくると、白い粉が出にくくなります。それは、甘柿は渋柿と比べて糖分が少ないため、結晶化するほどの糖分が無いからです。

実は、白い粉が出るか出ないかで糖分の量は変わらないんです。

白い粉が出ることを強く求め、長時間干し続けると固すぎる干し柿になってしまうこともあります。自家製の干し柿は、白い粉が出なくても非常に美味しいので、自分の好みの硬さになったら干すのを止めるのが私のアドバイスです。

まとめ

「干し柿」を作る際の期間は、「乾燥させる場所」やその「気候」により異なります。例えば、11月に「屋外」で始めた干し柿は、「約2週間」で出来上がると考えていいでしょう。

このセクションでは、「柿」や「干し柿」についての情報をまとめて紹介しています。目次から興味のある詳細を選べば、すぐに記事にアクセスできます。何か気になるキーワードがあれば、ぜひ調べてみてくださいね。

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