さつまいもの甘さを最大限に!手軽で効果的な甘み引き出し術7選と長持ちさせる保存方法

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秋冬の収穫シーズンに向けて、さつまいもの甘さへの期待は高まりますね。しかし、時には思ったほど甘くないこともあります。最もおいしいと言われるのは、収穫から数か月経ったさつまいもですが、食べてみないとその美味しさはわかりません。

品種によって甘さや水分の量に違いはありますが、どんなさつまいもを最高の状態で味わいたいですよね。さつまいもの自然な甘さを最大限に引き出すためには、余計な砂糖を加えずにどうすればいいのでしょうか。

火を通すことででんぷんが糖に変わり、さつまいもは自然と甘くなるんです。でも、さつまいもが思うほど甘くない時、どう対処したらいいのでしょうか?

ここでは、さつまいもの甘さを引き出し、美味しさを増す簡単な調理法と、鮮度を長持ちさせる保存方法をご紹介します。

サツマイモの甘さを最大限に引き出すコツ

サツマイモが収穫されたての時は、思ったほど甘くないことをご存じでしたか?

実は、収穫後にサツマイモはしばらく保管されることが多いんです。これには理由があって、自然に水分が減っていくことで、糖分が濃縮されるからなんですよ。だから、お店に並ぶころには、甘みがぐっと増しているんです。

この甘さ、実は家庭でももっと引き出すことができるんですよ。そして、料理の方法をちょっと変えるだけで、甘みをさらに引き出すことが可能です。

サツマイモに含まれるデンプンは、約65℃の温度で水分と触れ合うと粘り気が出てきます。これは「アミラーゼ」という酵素が活発になる環境が整った証拠です。ただし、このアミラーゼ酵素は80℃を超えると活動が鈍くなってしまうので、60〜75℃の範囲でゆっくりと加熱することが、甘みを引き出すポイントです。

例を挙げると、石焼き芋は長時間この理想的な温度を保つことで、特有の甘さとふっくらとした食感が生まれるんです。丸ごと加熱する方法だと、内部まで徐々に熱が行きわたり、アミラーゼが効率よく働くので、より甘くなるんですよ。

でも、調理法によっては甘さが変わることもあります。蒸し芋は控えめな甘さに、焼き芋はより甘く感じられることもあるんです。電子レンジを使うと、水分が飛びやすいので、甘さにも変化が出ます。

これからは、サツマイモの甘さを存分に楽しむための調理法や保管のコツを一緒に見ていきましょう。

自宅で簡単にできる!さつまいもの甘さを引き出す7つのコツ

家庭でのごく普通の調理器具を使って、さつまいもの自然な甘さを一層引き立たせる方法を、初心者の方でも手軽に実行できるように順番にお教えします。あなたのキッチンにある道具で、ベストな調理法を探してみませんか?

電子レンジを活用する

電子レンジで加熱するとすぐに高温になりますが、均等に温めることで甘さを最大限に引き出すことができます。
・キッチンペーパーで包んだ湿らせたさつまいもをラップで包む
・600Wで1分30秒加熱した後、200Wでさらに10分温める
・柔らかくなり、竹串がスムーズに通ればOKです
・200Wの設定がない場合は、解凍モードを使ってみてください。

フライパンで焼く

・アルミホイルで二重に包んださつまいもをフライパンに置く
・少量の水を足して、蓋をして弱火で約20分加熱
・裏返してさらに15分ほど焼く
・竹串がスッと通ればできあがりです
・フライパンで焼く際は焦げ付きに注意しましょう。

トースターで仕上げる

・アルミホイルでしっかり包んださつまいもをトースターに入れる
・800Wで15~20分焼いた後、裏返して同じ時間焼く
・竹串がスムーズに入れば完成です
・トースターでの焼きは、ゆっくり時間をかけることがポイントです。

茹でる

・甘さを引き出すには60~75℃の温度が最適です。
・鍋にさつまいもと水を入れて加熱する
・沸騰直前で火を弱め、30分程度茹でる
・竹串がスッと入れば完成です
・切り分けてから茹でる場合は、形が崩れにくいように水から茹でましょう。

アク抜きをすると風味が良くなります。

蒸す

・蒸し芋は、甘さが薄まることがありますが、しっとりとした食感になります。
・蒸し器にさつまいもを入れ、60~75℃で長時間保ちながら40分~1時間加熱
・竹串がスムーズに通れば完成です

オーブンで焼く

・アルミホイルで包んださつまいもをオーブンで80~90分加熱
・オーブン内で粗熱を取り、竹串で確認
・オーブンでの調理は、焼きあがり後の余熱でさらに甘みを増すことができます。

炊飯器で炊く

・切ったさつまいもと水を炊飯器に入れ、通常モードで炊く
・柔らかくなれば完成です
・炊飯器の大きさや機能によって調理時間を調整しましょう。

以上が、さつまいもをおいしく調理する方法と、それに適した保存方法のご紹介でした。

おいしさ長持ち!さつまいもの保存法と余ったときの便利な保存術

さつまいもは、ストックしていると、つい食べるのを忘れてしまうこともあるかもしれませんね。料理した後に余ってしまったさつまいもの扱いに頭を悩ませることもありますよね。そんな時のために、さつまいもを上手に保存するコツをお教えしますので、参考にしてみてください。

生さつまいもの保存法

さつまいもは、収穫後にじっくり保管することで、その甘みが増すんです。大抵の場合、出荷前にこのプロセスが施されているので、家で追熟させる必要はないかもしれません。

でも、もし追熟に挑戦したい場合は、買ってきた後に2週間がちょうどいい期間です。大切なのは、適切な温度と湿度を保つこと。

追熟のための環境設定のポイント
・14℃前後の涼しい場所で保管する。
・2週間の熟成期間を取る。
・新聞紙に包んだり、段ボール箱に入れておく。
・13~14℃を保つ環境が最適。

さつまいもは温度の変化に敏感で、10℃以下で品質が下がったり、20℃以上で芽が出たりすることがあります。寒い季節は暖房の近くや直射日光のあたる場所は避け、涼しくて暗い場所がおすすめです。

湿気が多いと腐りやすくなるので、水に濡らしたりビニール袋で密封するのは避けましょう。

調理したさつまいもの保存法

さつまいもやジャガイモは乾燥しやすいので、冷凍保存は通常おすすめされていません。

けれども、食べきれないほどある場合は、マッシュして冷凍すると後で使い勝手が良くなりますよ。

冷凍するときのコツ
・皮を剥き、しっかりと潰しておく。
・フリーザーバッグに入れ、平らにして空気を抜く。
・冷凍庫で2週間は新鮮さを保持できる。
・使うときは自然解凍するか、電子レンジで温める。

解凍した後は、スープやお菓子、サラダのトッピングなど、様々な料理に再利用できます。便利でおいしいさつまいもの活用法をぜひ楽しんでください。

さつまいもの甘味を最大限に引き出す方法

ゆっくりとした熱加減が、さつまいもの甘さを引き出すカギとなります。さつまいもに含まれるアミラーゼという酵素が、60度から75度の温度帯で活発に働き、糖化を促してさつまいもをより甘くします。オーブンでじっくりと加籱するのが理想的ですが、オーブンがない場合でも心配無用。

フライパン、トースター、蒸し器を使っても同じように美味しく仕上げることができます。保存する際は、新聞紙に包んで湿気を避け、暗い場所で保管するのがベストです。さらに、調理後のさつまいもは、マッシュして冷凍保存も可能です。シンプルに焼く、蒸すだけで、さつまいもは贅沢なデザートに早変わりします。

かつては秋の風物詩とされたさつまいもですが、今では冷たい焼き芋が夏場にも楽しまれるなど、季節を問わず人気があります。一年中、さつまいもの健康的かつ美味しい魅力を家庭で楽しんでみてはいかがでしょうか。

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